出版社内容情報
タイムマシンに乗って未来の自分を見に行ったとしたら…。驚くほどの効果を示すブリーフセラピーのコツを事例豊富に解き明かす。
目次
姉御肌のリカ
ミイラのサトシ
ロングヘアのユウコ
ツッパリギャルのルミ
夫婦の大事件
他力本願のジュンコ
サボテンのミキコ
ヤヨイのミラクル
未来時間ピクチャー二題
摂食障害のヒデヨ
仮面うつ病のトミオ
リョウタ愛羅武勇
ミナコの家庭内暴力
質問の前提
あなたはそのままで素晴らしい
著者等紹介
黒沢幸子[クロサワサチコ]
目白大学人間学部心理カウンセリング学科/同大学院心理学研究科臨床心理学専攻教授、臨床心理士。1983年、上智大学大学院文学研究科教育学専攻心理学コース・博士前期課程修了(文学修士)。病院/クリニックおよび企業健康管理センターでのカウンセラー、スクールカウンセラー等を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おやつ
6
はー。よかったです。願望でも義務感でもなく、等身大の予測として成功の未来のイメージを描くことが、これだけ治療効果をもたらすということがわかりました。事例が多く書かれていて、現場の雰囲気を感じます。著者の暖かで誠実な人柄も文脈からよく伝わってきて、カウンセラーというのは面接のとき、このように頭をめぐらせているのだな・・と参考になりました。2018/02/11
文章で飯を食う
6
問題を解決するのではなく、解決を構築するのだ。本書の事例の中には、なぜ、その問題行動が起こったかを問う場面はほとんど無い。むしろ、問題とはしないことも多い。解決のゴールも、それにいたる道も、そのための資源も全て、クライアントが持っている。カウンセラーは偉くない。かなりの頭の切り替えが必要だ。もちろん、シンプルだが簡単ではない。本書は落語の名人芸のように間合いを盗むものである。とにかく、素晴らしい本である。2010/10/26
そら
2
タイムマシンに飛べるかどうかは臨機応変で、状況によって飛べなかったりもする。カウンセリング中の著者の言葉がとても参考になった。根本的な原因を取り除いたりはせず、常に前向きに。2014/11/30
くま
2
ある程度力のあるクライアントなら、未来のことも考えられると思うけど、将来を悲観しているクライアントだったら、ある程度の力がついてから未来のことを考えるということになると思う。本にも書いてあったかもだけど、タイミングが難しいなぁ、と感じた。難しいけど、こういうやり方はすごく新鮮で、役に立つと思うんで、もう少しじっくり勉強してみたい。2012/05/01
D
1
こんなタイトルの本なのに良書 ブリーフセラピーやミルトンエリクソンの「未来を想像する」という手法を使った事例集みたいなもの カウンセラーの心の内や発言の意図が出てきて読みやすい 未来は未来に決まるんじゃなくて今決まるんだという考え方NLPのタイムラインにに近い方法論を取る 途中のケース読んで泣きそうになる俺… 人間ってええなぁと思った2016/10/02