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- > 統合失調症および他の精神病理障害
目次
病気の内的世界―内側からみた統合失調症
診断―外側からみた統合失調症
統合失調症と間違われやすい病気
発症、予後、経過
病因についての研究
病因についての仮説
薬による治療
薬以外の治療とケア
リハビリテーション
大事な問題一〇項目
患者と家族が、統合失調症に向き合って生きていくには
よくある質問
一般社会における統合失調症
不幸な状況
権利擁護のために
著者等紹介
トーリー,E.フラー[トーリー,E.フラー][Torrey,E.Fuller]
トーリー博士は精神科医であるとともに、スタンレー医学研究所の研究部副部長として、統合失調症と双極性障害の研究に専心しています。また、治療に関する権利擁護センターのセンター長として、さらに健康科学を探求するユニフォームド・サービス大学の精神科教授としても活躍中です。現在、夫人とワシントンD.C.の近くに住んでいます
南光進一郎[ナンコウシンイチロウ]
1972年、東京大学医学部卒業帝京大学医学部精神神経科(メンタルヘルス科)主任教授、医学博士、精神保健指定医
中井和代[ナカイカズヨ]
1960年、東北大学文学部心理学科卒業。NPO全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)会員。精神障害者地域作業所「アトリエ木の実」(横浜市)の運営に関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エリク
20
9/1~9/7 「災難にあっても、友人や親族から共感が得られれば、人は生きていけるものです。」 「多発性硬化症、アルツハイマー病が脳の病気であるように、統合失調症も脳の病気であることははっきりしています。」 「多くの研究から明らかなことは、統合失調症の人のほとんどは攻撃的でも暴力的でもなく一部の人がそうであるにすぎないことです。」➡2019/09/01
ぴぴぴこ
3
題名の通り、統合失調症が本当によく分かる本。病気のメカニズムから診断、治療と予後、病因など基本的な情報に加え社会との関わりや病気との向き合い方にまで踏み込んでいる。和訳も読みやすく、ですます調のため専門書に多く見られる独特の威圧感も少ない。個人的には精神分析療法を痛快といえるほどに斬り捨てているのが印象的。データの例示が多かったが出典があるとなお良かった。総合的に見て名著であり、多くの人に勧めたい一冊。2012/02/01
ともすけ
2
統合失調症の本を読んできたが一番分かりやすいと言える本。診断方法、類似する病気、薬による治療など現場の人間の側の視点からとても分かりやすく書いてある。しかし僕は薬物療法、行動療法では患者を満足させることはできないという事実に対する解答を見つけることができずこの本の限界を感じました。やはり社会的アプローチから統合失調症をみる必要はあると思います。薬物療法、行動療法により症状を制御したあとの、それからですね。そこでストップでは意味がないです。2011/12/15
エリクーノンフィクションー
1
9/1~9/7 「災難にあっても、友人や親族から共感が得られれば、人は生きていけるものです。」 「多発性硬化症、アルツハイマー病が脳の病気であるように、統合失調症も脳の病気であることははっきりしています。」 「多くの研究から明らかなことは、統合失調症の人のほとんどは攻撃的でも暴力的でもなく一部の人がそうであるにすぎないことです。」➡2019/09/01
satonaka02
1
家族がこの本を読んでいいればと痛感。あえて言うなら、陰性症状が酷い時に、理解のない家族から、ただ単に怠けていると思われてしまうことが多いことに対しての言及が、ほしかったです。陰性症状を文章で表現するのは難しいと思うんですが。2012/12/02