叢書・心理臨床の知
魂のロジック―ユング心理学の神経症とその概念構成をめぐって

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535561748
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

内容説明

ユング思想の奥行きの深さ、心理学という学問それ自体の運命の数奇さへの驚嘆。それ故にこそ挑む、ユング分析心理学体系が内包する神経症的限界へのクリティカル・ワーク。

目次

序章 深層心理学の成り立ちと神経症概念の歴史
第1章 ユングの神経症体験
第2章 ユングの神経症理論―その独自性と少年期の神経症体験との関係
第3章 分析心理学における錬金術の論理―主として二度目の心的危機との関連から
第4章 ユングは自らの心理学を通して何をしようとしたのか?―「夢は隠さない、教える」というのは本当なのか?
第5章 分析心理学における神経症と解離の概念
結章 真に心理学的な心理学に向けて
補章 双子、あるいは分身イメージに関する深層心理学的考察

著者等紹介

田中康裕[タナカヤスヒロ]
1963年生まれ。上智大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。博士(心理学)。上智大学文学部助手を経て、チューリッヒ・ユング研究所へ留学。ユング派分析家資格取得。現在は、大正大学人間学部で専任講師として教育・研究活動に従事する一方、山王教育研究所(東京都大田区)、熊谷神経クリニック(埼玉県熊谷市)、そして、自らの分析プラクシス(東京都千代田区)で臨床実践を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tuna

0
近代以前と近代の解離に自らを捧げて心理学を作ったユング。そのユング心理学には、イメージを実体化する傾向、対立的に概念を構成する傾向があり、弁証法的な運動や、「結合と分離」にある同時性などが見落とされている。ロジカルにユングのテキストを魅力的に読み直すことができる本だと思うし、視点としても新しさを感じる。最後の章では、ヒルマンを否定的に越えようとしたギーゲリッヒの「アニムス心理学」の解説もあり、著者の理論的立場による物語分析になっている。2015/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/269484
  • ご注意事項

最近チェックした商品