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母性愛神話の罠

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  • サイズ A5判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784535561564
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C3011

内容説明

著者のこれまでの二十数年にわたる母性研究を振り返りつつ、母性愛神話によってもたらされる弊害が女性をはじめ、社会のすべての人々にとって看過できないほど深刻な影響を及ぼしている実態に警告を発するとともに、母性愛神話からの解放をめざして執筆する。

目次

第1章 母性愛神話にとらわれた社会とそのゆがみ
第2章 母性愛に寄せる人々の慕情
第3章 母性愛神話の罠にはまる女性たち
第4章 母の乳房にぶらさがる男たち
第5章 三歳児神話―母子癒着の元凶
第6章 人はいかに三歳児神話にとらわれているか
第7章 母親の就労を憂う世論を憂う
第8章 母親の就労は本当に子どもに悪影響を与えるか
第9章 男を父にさせない母性愛神話の罪
第10章 母性愛神話をかざす男たち
第11章 母性愛が加害性をもつとき
第12章 母性愛神話からの解放―女性の自己実現をめざして

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ず〜

4
自分が子供だったころ、父も母も子育てで悩んでいたことは小さいながらもわかっていたので、この本で語られいる母性愛神話の弊害には同意。私も子供は必ずしも母親がずっとそばにいなくてはならないとは思わない。大切なのは、小さいうちから多くの人たちと関わってコミュニケーションをとることだと思う。私も閉鎖的な環境じゃなくてオープンな環境で育ちたかった。2017/09/28

抹茶ケーキ

4
「母親は子どもを愛するものだ」という社会通念を母性愛神話と呼び、その無根拠性と弊害を指摘。弊害としては、母親ばかりに育児負担が押し付けられること、その裏面としての父親の育児からの排除などが挙げられていた。かなり古くからその指摘を行なっている人らしく、議論もかなり丁寧だったような気がする。データも豊富だし。20年近く前の本だけど、現状ではこの神話はどのように変化したのかすごく気になる。2016/04/06

takkyun1419

3
冷静に考えれば母親だって人間であり決して完璧でもなんでもないのだから、母親1人のみで育児をすることの限界や弊害も当然あるはず。それをすべて包み隠してしまう「母性愛神話」。本書が出版され10年以上経った今でも、私自身も含め日本人の頭にしっかりと根付いていることを実感する。女性が多様な自己を確立し生きていくのは、まだまだ難しい。2013/09/11

amamori

3
母性愛神話、母性信仰、は 単に 少子化につながるだけではなく 母子関係を歪め、精神を歪めて行く諸悪の根源かも。岸田秀や斎藤環・香山リカなど心理学・精神医学方面でも指摘されているようだ。2011/01/24

はるる

2
私は母性愛信者の20歳女性。前半の章を読んでいたら、「この人なに言ってんだ?」と気分悪くなった。母性愛を信じる人に対して侮辱や言い過ぎな部分もたくさんあった。でも最後まで読むと、女性だけが子供にべったり付き添うのは良くないし、母が(程々に)働くことによって、より子供に愛情を注げるっていうのは確かにそうかもなぁ。親子関係より夫婦関係重視の欧米タイプは羨ましい!共育ての時代、来て欲しいなー!2014/09/05

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