内容説明
一人になりたい。自分だけの部屋がほしい…個室を求め続けた日本人は、無意識のうちにその心性までも「個室化」させてしまったのだろうか。個室という居場所に魅せられ、引きこもりの時代を生きる、われわれ自身の「精神の個室化」現象に初めて切り込む。
目次
引きこもりの時代に
ウォークマンで聞くグレゴリオ聖歌
ワンルームに似合うクマ
コンパニオン・アニマルとしてのペット
心の小座敷と漱石文学
閉ざされた壁のなかの文学
個室型育児を拒否した日本人
川の字の文化とダブルベッドの文化
夫婦別床が生んだクロワッサン症候群
子ども部屋と個室世代〔ほか〕