出版社内容情報
働き方改革をどう実現するか。政府と企業の双方で動きつつある働き方改革の現状と、その将来の方向性について考える。
内容説明
既存の働き方の枠組みを抜本的に変えなければいけない。この覚悟がどこまであるだろうか?
目次
第1章 日本の労働市場の構造変化
第2章 解雇の金銭解決ルールはなぜ必要か
第3章 竜頭蛇尾の同一労働同一賃金改革
第4章 残業依存の働き方の改革
第5章 年齢差別としての定年退職制度
第6章 女性の活用はなぜ進まないか
第7章 人事制度改革の方向
著者等紹介
八代尚宏[ヤシロナオヒロ]
1946年生まれ。メリーランド大学経済学博士。上智大学教授、日本経済研究センター理事長、国際基督教大学教授等を経て、昭和女子大学グローバルビジネス学部長・特命教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kentaro
36
日本の管理職に占める女性の比率は2016年で12%に過ぎず、欧米諸国の30%よりもはるかに低いことはよく知られている。また、男性と比べた女性の平均的な賃金水準は68%で、80~90%の欧米諸国とは大きな格差がある。これは賃金が個々の労働者の職務と切り離され、年齢や勤続年数を基準に定められ易い日本の雇用慣行の下では、平均的な離職率が男性と比べて高い女性が、管理職への登用面でも不利になり易いためである。女性管理職の増加を、単に女性の保護政策と見なしたり、企業の社会的責任として位置づけることは大きな誤りである。2021/07/23
まゆまゆ
9
同一労働同一賃金を実現させるためには、無期雇用、年功賃金である正社員の改革と、正社員のための雇用調整弁である非正規社員の位置付けを改革する必要がある。会社的には人事を一括管理している人事部が変わらないと改革できないのはそのとおりだと思うけど、身を切る改革が多そうで実現は遠そう……2017/10/31
とこ
2
慣習や継続によって成り立ってきたビジネス環境。人口ピラミッドの変化や将来の危機に則り、働き方改革を推進する政府。同一賃金、正社員非正規社員、労働環境。人事が人を育て繋ぎ受け止める。期待する役割は大きい。2019/02/17
なおきゅー
1
★52017/10/17
こうきち
0
KindleUnlimitedで読了。内容は面白いし、説得力はあるが、対象が不明瞭というか。具体的に、どのような業種や事業規模でどのような問題が生じ、それをどのように解決するかという点が、曖昧だと感じるなあ。2019/06/06