日本経済に明日はあるのか

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日本経済に明日はあるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784535558137
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3033

出版社内容情報

日本経済の行く手には多くの難問がある。短期・中期・長期という時間軸に沿って課題を整理する。

はじめに 

第1部  アベノミクス景気を考える(短期的な視点)
第1部の基本的なストーリー  

第1章  短期間に大きく変動したアベノミクス下の景気
ESPフォーキャスト調査とは/フォーキャスト調査三つの定理/プロのエコノミストたちはアベノミクスをどう見ていたか/突然怪しくなった景気/月例経済報告の判断と景気動向指数の判断/2015年はじめの現時点では消えてしまった景気後退派 

第2章  アベノミクスと消費税で大きく動いた経済
第1幕におけるアベノミクス/第1の矢 大胆な金融緩和/大きかったアナウンスメント効果/第2の矢 公共投資の増額/景気拡大を支えた4点セットの息切れ/第3幕への課題 

第3章  経済を大きく動かした円安
円安の経済的影響の整理/実際に現れた円安の影響/円安の影響をもう一度考えると 

第4章  改めて消費増税を考える
駆け込み需要の「お団子理論」/四半期の動きは当初のお団子理論と大きくかい離/本質的な問題は実質所得の減少/これからの景気を左右する名目賃金上昇・実質賃金低下/政策的対応は必要なのか/10%への引き上げに向けて/軽減税率をめぐる議論 

第5章  人手不足の深刻化と経済の局面変化
ひっ迫する雇用情勢/均衡を越えて制約要因へ/これからも続く労働力の減少/労働力不足への対応/需要不足経済から供給不足経済へ 

第2部  山積する中長期的な課題を考える(中期的な視点)
第2部の基本的なストーリー 

第1章  2014年末の総選挙は何だったのか
今回の総選挙は何のためだったのか/意外な3点セットの順序/消費税と経済情勢の関係/必要な民主主義の再設計 

第2章  金融政策のブーメラン効果
「サンク・コスト」で考えるアベノミクス/発揮された金融政策のアナウンスメント効果/金融政策のブーメラン効果/金融政策の出口と財政 

第3章  ますます難しくなった財政再建
政府の財政再建目標達成はほぼ絶望的/もっと大きな問題は2020年度以降/経済成長で財政再建は可能か/財政を展望する前提はどうあるべきか 

第4章  改革迫られる社会保障制度
社会保障の現状/必要な社会保障のマクロ・リテラシー/人口オーナス下で賦課方式を維持していることが根本原因/働く層に偏る費用負担/企業負担も結局は働く人の負担に 

第5章  成長戦略を考える
第3の矢「成長戦略」は、第1、第2の矢と性格が異なる/長期的成長と整合するのはむしろ円高/求められるメンバーシップ型雇用の変革/成長政策に奇策はいらない/成長戦略の打ち出し方についての疑問 

補 論  東京オリンピックの経済効果について
東京オリンピックの意義をどう考えるか/3兆円の経済効果を吟味する/代替効果の存在に注意が必要/経済効果についての基本的な疑問 

第3部  さらに深刻化する人口問題(長期的な視点) 
第3部の基本的なストーリー 

第1章  人口オーナス下の日本経済
第2次人口論ブーム/確かな未来の確かな課題/人口オーナスという視点/人口オーナスがもたらす5つの課題/歴史を作るのか歴史になるのか 

第2章  人口1億人目標は達成できるのか
出生率と出生数/高齢化率と高齢者数/人口1億人目標の意義/人口1億人目標をさらに考える/政策目標として見た場合の人口目標 

第3章  結婚と出生率について考える
日本の出生率はなぜ低いのか/出生率と結婚/なぜ未婚率は上昇しているのか/結婚を増やすことはできるのか 

第4章  人口減少下での地域の再生
求められる地域からの成長戦略/人口から見たこれからの地域/人口オーナスを通じた悪循環の懸念/成功事例から導かれること/求められる地域づくりのイノベーション 

第5章  自治体消滅論を考える
自治体消滅論ショック/自治体消滅論の特徴/集中のメリットも重要/工場等制限法の悪例/バラマキは避けられるか 

おわりに 
参考文献

【著者紹介】
法政大学大学院政策創造研究科教授、日本経済研究センター理事・研究顧問

内容説明

人口オーナス(重荷)への挑戦。これまでのような不十分な対応をしていたら、明日はないかもしれない。

目次

第1部 アベノミクス景気を考える(短期的な視点)(短期間に大きく変動したアベノミクス下の景気;アベノミクスと消費税で大きく動いた経済;経済を大きく動かした円安;改めて消費増税を考える;人手不足の深刻化と経済の局面変化)
第2部 山積する中長期的な課題を考える(中期的な視点)(2014年末の総選挙は何だったのか;金融政策のブーメラン効果;ますます難しくなった財政再建;改革迫られる社会保障制度;成長戦略を考える;東京オリンピックの経済効果について)
第3部 さらに深刻化する人口問題(長期的な視点)(人口オーナス下の日本経済;人口1億人目標は達成できるのか;結婚と出生率について考える;人口減少下での地域の再生;自治体消滅論を考える)

著者等紹介

小峰隆夫[コミネタカオ]
1947年埼玉県生まれ。1969年東京大学経済学部卒業。同年経済企画庁入庁。同庁調査局内国調査第一課長、経済研究所長、物価局長、調査局長、国土交通省国土計画局長などを経て2003年より法政大学に移り、2008年4月から同大学院政策創造研究科教授。日本経済研究センター理事・研究顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

y_u

4
日本に明日はあるのかを問うた本。3パートに分かれており、短期的な視点(アベノミクス、消費増税)、中長期的な視点(東京オリンピック経済効果、財政再建、社会保障)、長期的な視点(人口問題)で、現状の施策を検証している。著者のスタンスとして、徹底的に現状を分析して、各視点の問題点や課題をあぶり出し、読者に問題提起している。特に、少子化に関する問題提起は示唆的で、原因は、結婚して子供を産む人が少なくなったからではなく、結婚する人が少なくなったことが一番問題だという。著者の問題提起を施策に活かさなければならない。2016/04/24

まゆまゆ

3
アベノミクス後の日本経済を短期・中期・長期に分けて分析を試みた内容。金融政策と財政政策によって消費支出が増えたように見えた2013年は、実質賃金が低下しているなかで資産効果による消費増であったことを明かす。他にも円安も輸出の量を増やすまではいかなかった等基本に忠実といった感じの内容。2015/07/06

コーヒー豆

2
日本経済の問題点について扱っている本。問題点の指摘についてはごもっともだと感じる。解決策に関しては多少理想論のようなものだと思うが、実際にやっていかなくてはいけないことは確かだと考えた。2016/01/28

yagian

1
手堅い内容で、指摘はおおむね正しい(解決策については異論はあるとして)。「(少子高齢化が世界で最も進む)日本は「世界で最も生産性を高めることによって経済を成長させ」「世界で最も女性、高齢者、外国人を活用するのに熱心で」「世界で最も財政の健全化を進めて国内貯蓄の有効利用を図り」「世界で最も労働の質を高め、かつその移動を柔軟にするように努め」「医療・介護が世界で最も効率的に提供され」「率先してシルバー民主主義を避けるような工夫をする」国であるべき…しかし、残念ながら全くそうなっていないというのが現実だ。」2015/08/08

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