出版社内容情報
経済の長期低迷下ではODA増額よりも限られた予算の有効活用こそが重要課題。日本発の国際協力が世界をリードするための道標。
序 章 なぜ今、日本の国際協力を考え直すのか(黒崎 卓・大塚啓二郎)
第1部:これまでの日本の国際協力ーーアジアのビッグ・ドナーが果たした役割とは
第1章 東アジア型産業発展と日本の役割(大塚啓二郎)
第2章 東南アジアにおける日本のODAの変遷と課題
ーー先発アセアンを中心として(武藤めぐみ・広田幸紀)
BOX1 インドでのインフラ支援 : デリーの地下鉄建設(黒崎 卓)
第3章 アフリカ開発援助における日本の役割
ーーイギリスとの比較を通じて(高橋基樹)
BOX2 アフリカの緑の革命の可能性(大塚啓二郎)
第2部:かつての途上国、現在の途上国からみた日本の国際協力
第4章 韓国――開発経験とODA戦略(深川由起子)
第5章 インドネシア――経済発展における対外債務と日本のODA(水野広祐)
第6章 ザンビア――対アフリカ援助の政治経済学(児玉谷史朗)
BOX3 中国――「曖昧な制度」としての対口(たいこう)支援(加藤弘之)
第3部:これからの日本の国際協力
ーー日本発「スマート・ドナーモデル」の構築を目指して
第7章 産業発展
ーー日本の顔が見える戦略的支援(園部哲史)
BOX4 途上国のための職業訓練(古川勇二)
第8章 直接投資――日本の投資と開発途上国の発展(浦田秀次郎)
第9章 教育普及――産業発展につながる教育支援(黒崎 卓)
第10章 国際金融――「東アジア型マクロ経済運営モデル」と日本(高阪 章)
第11章 環境――日本の環境ODAの展開とアジア地域環境ガバナンスの構築(松岡俊二)
BOX5 東南アジアの防災と日本(武藤めぐみ)
終 章 「スマート・ドナー」として国際社会をリードするために(大塚啓二郎・黒崎 卓)
【著者紹介】
一橋大学経済研究所教授
内容説明
「量」より「質」の国際協力へ。財政再建が課題の今、重要なのはODA増額よりも限られた予算の有効活用。日本の強みを活かした開発戦略で、国際社会をリードするための道標。
目次
第1部 これまでの日本の国際協力―アジアのビッグ・ドナーが果たした役割とは(東アジア型産業発展と日本の役割;東南アジアにおける日本のODAの変遷と課題―先発アセアンを中心として;アフリカ開発援助における日本の役割―イギリスとの比較を通じて)
第2部 かつての途上国、現在の途上国から見た日本の国際協力(韓国―開発経験とODA戦略;インドネシア―経済発展における対外債務と日本のODA;ザンビア―対アフリカ援助の政治経済学)
第3部 これからの日本の国際協力―日本発「スマート・ドナーモデル」の構築を目指して(産業発展―日本の顔が見える戦略的支援;直接投資―日本の投資と開発途上国の発展;教育普及―産業発展につながる教育支援;国際金融―「東アジア型マクロ経済運営モデル」と日本;環境―日本の環境ODAの展開とアジア地域環境ガバナンスの構築;「スマート・ドナー」として国際社会をリードするために)
著者等紹介
黒崎卓[クロサキタカシ]
1964年生まれ。1995年スタンフォード大学博士号取得。現在、一橋大学経済研究所教授。著書:『開発のミクロ経済学―理論と応用』(岩波書店、2001年、日経・経済図書文化賞受賞)など
大塚啓二郎[オオツカケイジロウ]
1948年生まれ。1979年シカゴ大学経済学博士号取得。現在、政策研究大学院大学教授。著書:『中国のミクロ経済改革―企業と市場の数量分析』(共著、日本経済新聞出版社、1995年、日経・経済図書文化賞受賞)、『産業発展のルーツと戦略―日中台の経験に学ぶ』(共著、知泉書館、2004年、日経・経済図書文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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