出版社内容情報
科学研究者の創造性を発揮させ、技術革新を促進する政策とは何か。国の長期的な経済成長の鍵を握る、新しく野心的な経済学。
1. はじめに
2. 科学の持つ公共的性格と報酬の構造
2.1 プライオリティ(先取権)の重要性
2.2 課題解決から得られる対価と満足
3. 知識はどう生み出されるのか
3.1過去の知識と時間の投入
3.2 研究リソース
3.3 セレンディピティ
4. 「競技」の選択と研究上の特徴
4.1 競技の選択
4.2 研究上の特徴
4.3 生み出される知識の二面性
5. 研究の成果
5.1 科学は若者のゲームか
5.2 コーホート効果の存在
5.3 性別による違い
5.4 圧倒的な格差
6. 経済効率性と資金体制
6.1 報酬体系の効率性
6.2 資金体制
6.3 参加者が多過ぎる競技ではないか
6.4 情報開示時期のインセンティブ
7. 産業界における科学者
8. 科学研究者の労働市場
8.1 研究者労働市場の概観
8.2 新規参入者への需要と供給
8.3 研究者労働市場の予測可能性
9. 科学、生産性、新しい成長論
10. 結び
訳者解説
【著者紹介】
ジョージア州立大学経済学部教授
内容説明
科学的発見の対価と公共性の適切なバランスは?研究者の、効率的な「報酬」体系とは?論文生産と年齢、性別の関係は?「知」をめぐる経済社会のあり方を考える。
目次
1 序論
2 知識の公共性と科学の報酬構造
3 知識はいかに生み出されるか
4 競争の選択と研究のタイプ
5 研究成果
6 効率性の考察と資金調達方式
7 産業界の科学者
8 科学者の労働市場
9 科学、生産性、新しい成長論
10 結び
著者等紹介
ステファン,ポーラ[ステファン,ポーラ] [Stephan,Paula E.]
1945年生まれ。1971年にミシガン大学でph.D.(経済学)を取得。現在、ジョージア州立大学アンドリュー・ヤング公共政策大学院教授であるとともに、全米経済研究所(NBER)のリサーチ・アソシエイトなどの職にある。専門は科学の経済学、科学者のキャリア研究など。夫は社会学者で同大名誉教授のウィリアム・エイミス(William Amis)。科学界とのつながりが深く、『サイエンス』誌の審査編集委員や国立衛生研究所(NIH)の諮問委員をはじめ、さまざまな役職を務める
後藤康雄[ゴトウヤスオ]
1964年生まれ。京都大学経済学部卒業。シカゴ大学修士、京都大学博士(いずれも経済学)。日本銀行、三菱総合研究所主席研究員(チーフエコノミスト)などを経て、現在、経済産業研究所上席研究員。著書:『中小企業のマクロ・パフォーマンス』(日本経済新聞出版社、2014年、エコノミスト賞、中小企業研究奨励賞「本賞」)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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