内容説明
金融工学はしょせん技術であり、問題はそれを使いこなす側にある。金融工学の現実経済への応用のリスクを熟知する著者による実践的研究。
目次
第1部 サブプライム・ローン問題と世界金融危機「金融市場の昨日」(金融の基礎理論;「金融工学」は悪魔的で怪物的か?;証券化と情報の非対称性;サブプライム・ローンとデリバティブ)
第2部 金融市場と規制「金融市場の今日」(金融規制は必要か?―金融危機における規制のあり方;天候デリバティブの経済機能と理論価格の導出;PRDC債の仕組みとリスク;証券会社のリスク管理手法の高度化とその可能性)
第3部 証券化商品と金融工学「金融市場の明日」(「証券化」のどこが間違っていたのか?;格付会社と証券市場;市場の透明性と流動性;変貌うる証券市場とこれからの資産運用)
著者等紹介
渡辺信一[ワタナベシンイチ]
1958年東京生まれ。1982年一橋大学法学部卒業。博士(商学、東京国際大学)。1982年安田火災海上保険入社。1988年ジャーディン・フレミング証券会社入社。1991年住友信託銀行入行。2001年熊本学園大学経済学部助教授。2002年熊本学園大学経済学部教授。現在、東京国際大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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