目次
対談 電力供給システムは垂直統合型から構造分離型へ
序章 電気とコメ
第1章 誤解だらけの発送電分離の議論
第2章 欧米における電力システムの構造改革
第3章 垂直統合型と構造改革型を比較する
第4章 安定供給のための市場づくり
第5章 日本の特殊性
第6章 電力構造改革に不可欠なもの
第7章 日本の電力構造改革のロードマップ
第8章 エネルギー市場の未来
著者等紹介
山田光[ヤマダヒカル]
慶應義塾大学経済学部卒。バンク・オブ・アメリカ東京支店、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社、モルガンスタンレー東京支店等での勤務を経て、1995年に独立系エネルギー・コンサルティング会社であるスプリント・キャピタル・ジャパン(株)、2004年に米国Sprint Capital NW Inc.を設立、現在にいたる。2006年、ケンブリッジ大学MIT研究所編『世界の電力取引の監視メソッド』を翻訳。三菱総合研究所客員研究員、オレゴン州立大学電気工学コンピュータ科学学部客員研究員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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林 一歩
17
そろそろ本気で勉強を始めなくてはならない。2013/04/16
とうゆ
13
現在の垂直統合型ではなく、構造分離型の電力網を目指すべきだと主張されている。内容はいかにも金融マンが書く様な、市場原理主義的なものだ。正直、電力価格にまで市場による無差別な価格決定を持ち込むのはいかがなものかと思う。電力とは生命を担うインフラであり、投機の対象とすべきものではないのだ。それにこの本が信頼できないのは、具体的なデータを出さないところだ。ヨーロッパのようなシステムが良いと主張するのなら、電力価格や供給安定性を日本と比較したデータを載せるべきだろう。2014/12/21
伝書鳩
0
星1つ。2015/05/31
み
0
就職の参考に読んだ。2014/02/17
やまべ
0
日本のような地域独占・垂直統合型の電力体制は、高度成長期にはふさわしかったが、現代のような安定・低成長の時代には不適切であるという分かりやすい話。反/脱原発を主張する本ではなく、原発についてはほんの数ページでさらっと触れられているだけで、もっぱら経済性という観点からすでに「終わっている」扱いであるのが興味深い。上述の経済成長のステージに基づく構造分離が実現していれば、別に原発などなくても電力の安定供給やコストという点でも問題はないのだ。2013/07/30