内容説明
フランスの上層ホワイトカラーはカードルと呼ばれる。グランドゼコールを中心とする教育システムのなかから生み出されるカードル。その雇用システム、機能と役割などの解明は、日本のホワイトカラー上層の今後を考えるうえで、示唆するところが大きい。フランス現地での代表的企業、グランドゼコールなどカードルの雇用関係諸機関での徹底した聞取り調査を通し、初めて明らかにされた待望の書。
目次
第1部 大企業カードルの雇用システム(フランスのカードルと西欧の上級ホワイトカラー;自動車製造A社の事例;鉄鋼メーカーB企業グループの事例;情報通信C社、スーパーD社の事例)
第2部 変貌するカードルの職場(カードルの労働時間制度―法定週35時間制移行下での再編成;カードルの労働時間―大手企業の事例;大手企業カードルへの女性の進出)
第3部 カードルの養成制度と年金制度(カードルの年金制度―補足年金を中心として;フランスのグランドゼコール―大企業カードルの養成)
著者等紹介
葉山滉[ハヤマヒロシ]
1938年生まれ。同年旧満州へ(1946年までハルビン在住)。横浜国立大学経済学部卒業。1971年渡仏、パリ第三大学東洋言語文化研究院INALCO講師。パリ政治学院IEP博士課程DEA(旧制)取得。1983年千葉大学法学部助教授、同教授、同法経学部長、千葉大学名誉教授。2003年福井県立大学経済学部教授、同特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 最強の狙撃手