出版社内容情報
応用ミクロ経済学としての労働経済学を解説したテキスト。理論と実証の橋渡しをめざし、日本経済のデータや応用例を数多く紹介する。
目次
1章 イントロダクション
2章 労働供給(基礎編)
3章 労働供給(発展編)
4章 実証研究における因果的効果の識別
5章 労働需要(基礎編)
6章 労働需要(発展編)
7章 労働市場の均衡
8章 補償賃金格差
9章 人的資本投資
10章 労働移動
11章 賃金プロファイル
著者等紹介
大森義明[オオモリヨシアキ]
1961年神奈川県生まれ。1983年上智大学経済学部卒業、1985年同大学院経済学研究科博士前期課程修了、1990年ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校大学院経済学研究科博士課程修了、Ph.D.in Economics取得。コネティカット大学ストース校経済学部助教授などを経て、横浜国立大学経済学部教授。専攻は労働経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まろにしも
13
★★★★ 実に分かり易い、優れたテキストだが、完全消化には何度も読む必要がある。教育の限界収益率の箇所が、特に興味深い。教育(学歴)は労働生産性の上昇を通じて賃金を高める効果があるという考え方。一方で、教育そのものには生産性上昇効果はないが、(能力の)シグナリング効果があるという考え方。 両者の理論モデルが興味深い。2018/03/18
Józef Klemens Piłsudski
1
モデル解説にとどまらず、実証分析のための計量経済学の手法についても解説している。こちらは厳密さよりも直感的でわかりやすい説明を目指しており、全体としてAngrist&Pischke "Mostly Harmless Econometrics" の難易度を下げたような感じ。著者は中級ミクロを習得した学部3~4年向けとしており、実際最大化問題をだいたい理解していればついていけると思う。2011/09/03
燃える男
0
学部時代に学びとして使いました。学部で学ぶレベルとしては少し難しいですが、丁寧に読んでいけば理解できることも多いので頭を使いたいときに再読します。
井端翔
0
3.4年向け。参考文献リストと4章実証方法の解説が売り。2015/07/19