内容説明
会計が社会のなかで現実にどのように機能しているかをみるには、一〇の論文を読むより一つの時事や実話(新聞・雑誌などの記事)を素材にした方がよっぽどタイムリーで有益な場合が多い。著者はその時々のトピックを思いつくままホームページの「時事会計教室」に掲載してきたが、本書はその国内外のトピックスのなかからいくつかを抜粋し、若干の補筆修正を施したものである。
目次
国内編(カネボウ巨額粉飾事件―大型経済犯罪と会計・監査;ライブドア・ショック―「会社とは何か」と会計;新会社法と会計―剰余金分配の自由化と会計;中小会社と会計参与制度―中小会社と税理士の意識改革 ほか)
海外編(EUと会計2007年問題―日欧相互承認と会計外交;新たな業績報告―純利益は消える?;エンロン事件と米企業会計への不信―監査はビジネスか?;米国不正会計の根っこにあるものは―株主価値至上主義の落とし穴 ほか)
著者等紹介
石川純治[イシカワジュンジ]
1948年高知県生まれ。大阪大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学・商学)。駒澤大学経済学部教授。カーネギーメロン大学客員研究員(1989~1990年)、クイーンズランド工科大学客員教授(2000年)。公認会計士第2次試験委員(2000年~2002年)、税理士試験委員(2005年~)。主要著書は、『経営情報と簿記システム(4訂版)』(森山書店、2004年、日本簿記学会賞)、『時価会計の基本問題』(中央経済社、2000年、日本公認会計士協会学術賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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