内容説明
30年代のアメリカの「大恐慌」に比すべき90年代以降の日本の「大停滞」。この異常事態はなぜ起こったのか、そこから脱却するすべは何かを明らかにする快著。
目次
「大停滞」の解明には何を説明しなければならないか
バブルの大きさはバブル崩壊後の停滞の大きさを説明できるか
ITバブル崩壊後のアメリカの不況は日本のように長期化しない
メガコンペティションは日本経済を停滞させたか
アメリカIT革命の限界
財政政策か、金融政策か
公共投資の乗数は継続的に低下したのか
実質賃金の上昇と金融政策
銀行はどれだけ重要か
日本の構造的失業率は上昇していない
日本の世界史的な超低金利はなぜ生じたのか
デフレ対策としての金融政策の有効性
なぜデフレーションが続いているのか
マクロ経済学の五つの法則
著者等紹介
原田泰[ハラダユタカ]
1950年生まれ。東京大学農学部農業経済学科卒業。経済企画庁国民生活調査課長、海外調査課長、財務省財務総合政策研究所次長などを経て、現在、内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官
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