内容説明
市場が何を求め、どのように機能しているかを冷静に判断することは、日本経済復活の大前提である。いま、日本の金融資本市場はどのような局面に立っているのか。本書では、そのメカニズムを詳細に分析し、今後の日本の金融システムを考える上での課題を明らかにする。
目次
第1部 部門別の金融行動(家計の金融資産選択行動のパネルデータ分析;わが国のコーポレート・ガバナンスが配当政策に与える効果 ほか)
第2部 金融機関の行動(銀行系証券子会社による社債引受と利益相反;生命保険会社の国際証券投資行動)
第3部 金融資本市場(流動性が株式収益率に与える影響―日本の株式市場についての実証分析;情報の非対称性下におけるパススルー証券の創造 ほか)
第4部 政策(情報の不完全性と政策金融の役割;公的貸出の機能と役割―中小企業の資金調達を中心とする実証分析 ほか)