内容説明
本書の構成は、第1章ではタイ経済の課題を示し、第2章から7章までが、そのより詳しい解説と答えの章である。第8章から10章までは直接投資を扱い、11章と12章が対外経済関係を論じている。13章は、マサチューセッツ工科大学のポール・クルーグマン教授の「アジア経済まぼろし論」への反論であり、補論はタイ経済発展40年間の歴史を簡潔にまとめている。
目次
タイ経済の特質と課題
財政収支と輸入代替政策
対外債務としての経常収支赤字
固定為替レートと金融バブル
タイ農業の不思議な力
雇用のミス・マッチングと人材開発
所得格差と地域格差
直接投資と技術移転
1980年代末以降の直接投資
直接投資と工業化の進展〔ほか〕