内容説明
日本の家計は、さまざまな試練に直面している。その課題は一人一人にとって重要であろう。同時に家計の行動の積み重ねが、日本のマクロ経済や社会システムに影響するであろう。家計の経済行動には多くの局面がある。本書はその中でも、女性の就業に関する問題と富の分配の問題を特に意識して取り上げている。遺産等の生活保障の関係で生命保険の問題も取り上げる。
目次
第1章 長期的にみた出生率と女性の就業行動
第2章 年齢階層別出産選択と既婚女子の就業行動
第3章 私立校と公立校の選択
第4章 妻の就業と家計の貯蓄率
第5章 二つの遺産動機と世帯主の生命保険金需要
第6章 人々はなぜ生命保険貯蓄をするか
第7章 バブル期の所得と資産の分布
第8章 勤労者世帯の所得の不平等は何によるか
第9章 バブル崩壊前後の資産分配