出版社内容情報
なぜアメリカでは政治的分断と反知性主義がはびこるのか。歴史的な背景からそのロジックを解明し、社会科学が果たす役割を説く。
【目次】
第1章 分断と反知性主義の基礎――「正論」を拒む社会
1・1 分断――歴史とメカニズム
1・2 反知性主義――特殊アメリカ的な文脈
1・3 我々は「部分均衡マシン」である――「分かりやすさ均衡」
1・4 分断と反知性主義に寄り添う
第2章 コロナ期における公衆衛生対策と経済政策――専門知という名の「信頼財」
2・1 不信のなかの公衆衛生対策
2・2 信頼財供給者としての公衆衛生専門家
2・3 遅れてくるインフレ――不可視のマクロの間接効果
2・4 完全雇用下の大幅赤字
2・5 知の公共化回路――疾病予防管理センター(CDC)と議会予算局(CBO):罠と物足りなさ
第3章 格差の正当化――顧みられない格差
3・1 「消えゆくアメリカン・ドリーム」
3・2 大型財政パッケージの実態
3・3 なぜ顧みられないのか――システム正当化理論
3・4 処方箋――事前分配/再分配の組み合わせ
第4章 民主主義の「共有地」の枯渇――知の公共化回路の働き
4・1 アメリカ民主主義の現在地
4・2 言論の自由市場
4・3 二つのアプローチ――ルソーとマディソン
4・4 連帯――競争と討議を支える基礎
第5章 人類規模の危機――気候変動、AI、感染症
5・1 二つのガバナンスの欠如
5・2 反知性主義との相克
5・3 危機の整理学
5・4 シングルトン
第6章 日本への射程と結論
6・1 日本への射程
6・2 分断と反知性主義の政治経済学――結論
6・3 結語
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