出版社内容情報
「分権型法治主義」の憲法理論と「対話型立法権分有」法理を展開し、新たな憲法訴訟のあり方を構築するための方向性を打ち出す。
内容説明
現代日本で発展しつつある憲法訴訟論に「分権型法治主義」の憲法原理と「対話型立法権分有」法理を組み込むことで、新たな自治体憲法訴訟論を構築していくための方向性を示す。これまで積み重ねた業績に新たな書き下ろしを得て、現在の理論的到達点を示す。
目次
序章 本書の基本視座
第1部 「法治主義」と地方自治(グローバルな「法治主義」の展開に直面する日本の地方自治;分権改革における「法治主義」の強まりの意味;「三位一体改革」と「分権型国家」論;国民主権と地方自治の「対話」による法治主義の模索)
第2部 「分権型法治主義」と「対話型立法権分有」法理の成立(「対話型立法権分有」の事務配分論と「分権型法治主義」;「対話型立法権分有」法理に基づく新たな「目的効果基準」論;自治体立法としての条例適法性の基準)
第3部 「対話型立法権分有」法理の制度的展開(「対話型立法権分有」法理から見た地方分権改革;自治体政府形態選択権と自治体内権力分立制;沖縄の地域自治権県保障と「対立型立法権分有」の憲法理論の可能性)
第4部 「分権型法治主義」と自治体憲法訴訟論(憲法規範としての補完性原理の有効性;自治体憲法訴訟論の基本視座)
終章 「分権型法治主義」の憲法理論の行方
著者等紹介
大津浩[オオツヒロシ]
1957年新潟県生まれ。現在、明治大学法学部教授。博士(法学)2015年一橋大学、弁護士(2003年登録)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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