出版社内容情報
近代的所有権の再構築に向けて、地理学や歴史学と法学の学際的叡智を発展させ社会実装化することを追求する現代的研究の書。
目次
序章 土地空間の近代的所有・管理と現実の地域資源管理
第1章 北海道地券発行条例の制定過程―アイヌの土地所有を中心に
第2章 北海道地券発行条例の実施過程とアイヌの土地所有
第3章 伝統的なワナを主とした危険猟法に関する考察
第4章 中田薫・近世土地所有権論の論理と意味―近代的土地法の形成と境内山林下戻問題
第5章 入会権の得喪と「各地方の慣習」としての離村失権の原則性
第6章 土地所有権と公権力の役割
第7章 地域森林管理へのリモートセンシング技術の適用
第8章 「山論」の現代的意義をめぐって―御池岳所有権・境界確定訴訟の検討
第9章 明治初期の郡界地引絵図について―絵図が語る明治初期の地租改正と村の分合
第10章 地券取調総絵図の歪みと小地名―栗東歴史民俗博物館所蔵図の分析を基に
第11章 明治初期の分村の経緯と村の領域確定―東近江市永源寺地区茨川村
著者等紹介
牛尾洋也[ウシオヒロヤ]
龍谷大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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