出版社内容情報
世界的潮流となっている軍隊への男女共同参画推進論に対し、自己決定権との関係での理論的検討及びフランス軍における女性軍人の実態に基づいた実証的検討を行い、その問題性を明らかにする。さらに、問題の根底にある平和主義とフェミニズムの相互関係について、フランスの市民運動における両者の重なりの分析を通じて、踏み込んでいく。
目次
序 女性の軍隊・戦闘参加をめぐるフェミニストの論争
第1部 軍隊への女性の参入と自己決定権(女性兵士論争における自己決定権をめぐる主張;環境や誘導に影響を受ける自己決定;自己決定権に対するパターナリスティックな制約)
第2部 フランスにおける女性軍人の法的取扱いとその実態(フランス軍における男女不均衡;フランス軍における女性の性的・性差別的被害;フランス軍における平等政策;軍隊における女性の立ち位置)
第3部 フランスの市民運動における平和主義とフェミニズムとの接合(20世紀の市民運動における平和主義とフェミニズムの関係;現代の平和運動とフェミニズム運動の接合)
著者等紹介
久保田茉莉[クボタマリ]
1997年静岡市生まれ。2016年静岡県立静岡高等学校卒業(132期)。2019年立命館大学法学部法学科早期卒業。2021年立命館大学大学院法学研究科法学専攻博士課程前期課程修了。2024年立命館大学大学院法学研究科法学専攻博士課程後期課程修了。博士(法学)。2024年4月より日本体育大学助教。専門は憲法学、フェミニズム法学、ジェンダー研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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