出版社内容情報
1938(昭和13)年、まだ女性に選挙権がなかった頃、司法試験に合格した女性たちがいた。三淵嘉子、中田正子、久米愛。1940(昭和15)年、3人は日本初の女性弁護士となる。当時の社会で、女性法律家の誕生は、目の覚めるような出来事だった。
のちに、三淵は日本初の女性裁判所長に、中田は日本初の女性弁護士会会長に、久米は日本婦人法律家協会初代会長になる。日本の女性史、法律家の歴史に確かな業績を残した3人だったが、彼女たちの歩んだ道は決して平らなものではなかった。太平洋戦争、司法における女性差別、仕事と家庭生活との両立。そんな女性法律家の黎明期を、彼女たちは、草分けとしての自負と持ち前のハングリー精神で生き抜いた。
自身も弁護士である著者の丹念な取材により、3人の足跡を記録したドキュメンタリー『華やぐ女たち 女性法曹のあけぼの』の復刻版。
内容説明
丹念な取材に基づく三淵嘉子たち3人のドキュメンタリー。1991年刊の原著に新たな情報を加え復刻。
目次
第1章 女性弁護士の誕生(女性が弁護士になった;女に法律なんて;明治大学女子部の浮き沈み)
第2章 三淵嘉子―初の、女性の裁判所長(女性裁判官の草分け;嫁に行けない ほか)
第3章 中田正子―女性初の弁護士会会長(たった一人ご健在;生い立ち ほか)
第4章 久米愛―女性法曹のフロントランナー(三つの個性;足跡 ほか)
著者等紹介
佐賀千惠美[サガチエミ]
1952年熊本県に生まれる。2023年叙勲(旭日双光章)受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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