三淵嘉子と家庭裁判所

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三淵嘉子と家庭裁判所

  • 清永 聡【編著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 日本評論社(2023/12発売)
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  • サイズ B5判/ページ数 144p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784535527454
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C3032

出版社内容情報

1938(昭和13)年、日本で女性が初めて司法試験に合格し、1940(昭和15)年に3人の女性法曹が誕生した。そのひとりが、戦後初めて女性の判事・裁判所長となり、家庭裁判所創設にもかかわった三淵嘉子さんである。

三淵さんは、女性が参政権さえ持たない=立法に携わることさえできない時代に、明治大学で法律を学び、弁護士になった。

太平洋戦争、慣れない田舎での疎開生活、家族との別れ……激動の時代を経て、残った家族を養うため、三淵さんは裁判官になる。

最高裁判所では、同僚たちと家庭裁判所の設立に向けて奔走する。

***

女性の社会的活躍が期待される今日、その先駆者である三淵さんから学ぶところは多い。

本書は、丁寧な取材によって書き上げられた三淵さんの評伝とゆかりの人々の人物像、実弟や後輩の証言を通じて、三淵嘉子さんの人となり、足跡を紹介する。

内容説明

日本で女性初の弁護士、判事、そして裁判所長と称される三淵嘉子さん。彼女の歩んだ人生と、家裁の黎明期にかかわり、「愛の裁判所」をめざした足跡を、評伝と証言で綴る。2024年春スタート朝ドラ主人公のモデル。

目次

第1部 三淵嘉子評伝(三淵嘉子と家庭裁判所の時代)
第2部 三淵嘉子ゆかりの人々(「家庭裁判所の父」天真爛漫な初代最高裁家庭局長 宇田川潤四郎;リベラリストな「殿様刑事」家庭裁判所創設のキーパーソン 内藤頼博;日本初の女性法曹のひとり女性の権利擁護での活躍 久米愛;日本初の女性法曹のひとり女性初の弁護士会会長 中田正子;家庭裁判所での「姉妹」女性初の高等裁判所長官 野田愛子)
第3部 三淵嘉子を語る(インタビュー 父であり母であった「とと姉ちゃん」 武藤泰夫・清永聡(聞き手)
インタビュー 東京家裁時代の三淵嘉子さん 鈴木經夫・編集部(聞き手)
三淵嘉子裁判官の基本的視座を学ぶ―憲法理念と家庭裁判所司法
三淵嘉子さん強さと優しさと
翼を得て)
第4部 家庭裁判所発足の頃(解題 座談会「家裁発足当時の思い出」について;座談会 「家裁発足当時の思い出」;解説 昭和57(1982)年の座談会について)

著者等紹介

清永聡[キヨナガサトシ]
NHK解説委員。昭和45(1970)年生まれ。社会部記者として司法クラブで最高裁判所などを担当。司法クラブキャップ、社会部副部長などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

104
ご高名は存じていても、三淵嘉子さんの人生を殆ど知らなかっただけに、とても興味深く読んだ。女性初の弁護士・女性初の判事・女性初の裁判所長というパイオニアの実績とともに、ご自身で「愛の裁判所」と呼ぶ家庭裁判所の基礎を作った業績を辿る。女性に門戸を閉ざす司法界に抗して「裁判官採用願」を提出するなど、自らの手で道を切り拓く強い意思に感服する一方で、「その場に花が咲いたような」と慕われる素敵なお人柄も印象的。何より、東京地裁時代に、裁判官として、あの歴史的な「原爆裁判」に関わっておられたと知ったのは驚きだった。2024/02/27

Willie the Wildcat

66
家裁を含めた司法制度などの仕組みや取り巻く関係者、初見のことばかりで、とても勉強になった。ヒトや制度との巡り合わせなどもあるが、戦後自ら道を拓く姿勢は、唯々敬意あるのみ。司法省に単身乗り込む件は確かに武勇伝的だが、その後の時機を見据えたキャリア構築も、女史の揺るがぬ軸の表れ。その軸の根底は、ヒトを信じていることと、ヒトの”人生”への責任。評伝ベースの本著の中で唯一挙げるとすると、「原爆裁判」の女史自身の考察が知りたかったかな。なお、第二部と第三部は、第一部の補足的位置づけ。2024/04/05

Roko

40
男尊女卑思想は、日本には今でも根強く残っています。「女にはこんな職業は無理だ」とか「生理や出産で勝手に休みを取られては、周りが迷惑する」「女の上司の下で働くなんて嫌だ」などと考えている人は大勢います。それに、長い間培われてきた「女は男に従うもの」とか「理系や建築業の仕事は男性のもの」といった考え方に縛られてしまって、自由に進路を決められない女性も大勢います。嘉子さんのように結婚して子供を産んでも、夫を亡くしても、再婚しても、すべての人が自分の能力をきちんと発揮できる社会に、日本はなっていけるのでしょうか?2024/04/08

20
今期朝ドラのモデルとなった三淵嘉子先生の生涯と家裁の成立についてのムック。学生時代に三淵先生のレポを書いた。小田原にお墓があるのでお墓参りにもいった。…当時、朝ドラ関連でいっぱい本が出てたらすんごい楽だったのに。まあいいや。男女平等を勝ち取るために男の100倍頑張らないといけない時代を切り開いてこられたので、かなり激しいところもある方なのだけれど、そりゃ仕方ないよね。このムックにも載っていた退官のときの白黒写真のベレー帽かわいいなあと思って、朝ドラの番宣みたら真っ赤なベレー帽で100倍かわいかった。2024/04/04

ひろさん

14
令和6年春の朝ドラ「虎に翼」のモデル三淵嘉子さんの物語。評伝としてさまざまな関係者の話から人物像を掘り下げている。裕福で幸せな子供時代、戦前に初の女性弁護士(戦前は裁判官は男性のみ)として優秀な法律家となった時代、結婚して子供を持ってから家族との別離を経験するまで。また家庭裁判所立ち上げに関わり、共に連れ子の再婚をして子供達を育てながら仕事に励み、家庭裁判所のお母さんと呼ばれるまでの彼女の人生。常に「女性初」のプレッシャーと戦いながら素晴らしい「愛」で結果を残した人。主演伊藤沙莉さんの活躍が楽しみです。2024/03/05

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