出版社内容情報
捜査上の強制処分の規制の在り方について、継続的に研究を続けてきた著者渾身の論文集。
①監視型捜査、②対物的強制処分、③逮捕勾留、③参考人からの供述採取の4つの領域にかかわる論文を中心に、近時の議論状況に関連する業績を収録。刑事捜査法にかかわる古典的な問題と現代的な問題の双方を切り結び、捜査法の新たな視点を提示する。
目次
第1編 法定主義と監視型捜査(捜査法における明文規定の必要性とその規律の密度;監視型捜査における情報取得時の法的規律 ほか)
第2編 対物的強制処分と令状主義(刑事手続上の対物的処分における権利・利益の帰属と強制処分性;令状による捜索の範囲―最高裁平成19年2月8日第一小法廷決定(刑集61巻1号1頁) ほか)
第3編 被疑者の身体の拘束(逮捕前置主義の意義とその展開;勾留における「罪証隠滅を疑うに足りる相当な理由」 ほか)
第4編 参考人からの供述の採取(参考人としての取調べと黙秘権の保障―東京高裁平成22年11月1日判決(判タ1367号251頁、東高刑時報61巻1‐12号274頁)
刑事手続における司法面接結果の録音録画媒体の使用―いわゆる代表者聴取を中心として)
第5編 捜査に対する法学の機能(捜査構造論;刑事訴訟法学と実務―刑事訴訟法学の「守備範囲」をめぐって ほか)
著者等紹介
緑大輔[ミドリダイスケ]
一橋大学大学院法学研究科教授。1976年京都府生まれ。1999年一橋大学法学部卒。2004年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。以後、広島修道大学法学部専任講師・同准教授、愛知大学法学部准教授、北海道大学大学院法学研究科准教授、一橋大学大学院法学研究科准教授を経て、2019年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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