出版社内容情報
労働者が分断され疎外感を深める今日、労働組合の未来を語る意義は大きい。法学・経済学・社会学・組合員が分かり易く解説。
目次
第1章 労働運動の歴史
第2章 労働組合と法―労働組合法
第3章 労働組合の組織と運営
第4章 雇用・労働条件闘争
第5章 政策闘争
第6章 世界の労働運動
著者等紹介
仁田道夫[ニッタミチオ]
1948年生まれ、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得、経済学博士。東京大学社会科学研究所教授などを経て、東京大学名誉教授
中村圭介[ナカムラケイスケ]
1952年生まれ、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得、博士(経済学)。法政大学大学院連帯社会インスティテュート教授
野川忍[ノガワシノブ]
1954年生まれ、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得。明治大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Masahiro Tanaka
1
なかなか硬派(?)な一冊だった。 かなりの紙面を「歴史」「今に至る流れ」に割いていて、実務者が参考にする、というよりも、学術に寄った構成だと感じた。2022/02/03
Go Extreme
1
労働運動の歴史: 戦前編 戦後編 労働組合と法―労働組合法 労働組合の組織と運営: 労働組合の組織と運営 組織拡大 労働者の自主福祉活動 雇用・労働条件闘争: 団体交渉と労使協議 労働争議 賃金交渉 最低賃金 労働時間短縮 労働安全衛生 女性と労働運動 雇用形態間格差是正 企業規模間格差是正 政策闘争 労働組合の政策・制度活動 労働組合の政治活動 世界の労働運動 国際労働運動の歴史と展開 ドイツ・イギリス・スウェーデン・韓国2021/07/06
harutama061
0
日本のこれまでの労働運動や文字通り労働組合の基礎や労働組合関連の憲法など詳細に記してある書籍であった。とてもいい本だと感じたので復習したい。 2025/02/25
柿崎大地
0
基礎と表しているが、労働運動に無知な私には難しい内容が多かった。本書を読んだおかげで、上部団体との懇親会や労働研究機関の講習の際にも内容をよく理解できるように思った。労働運動とは、会社に対して争議行為を主として紛争を行うばかりではなく友好的な労使関係を築いていくことも大事だということ。世界情勢や政治に影響を受けながら労働環境は、徐々に改善されている。時には抑制を受けながらも長い目で見た時に全世界的にも労働条件は、良い方向と向かっている。韓国の例を筆頭に数の力は、時に政治を転覆させる程恐ろしいものだ。2022/10/25
みぐ
0
我が国の主流(ここ強調)労組の歴史や取り組みを知るうえでは有用。戦後産別と総同盟の2大ナショナルセンターの確立から2.1ゼネストの挫折、総評結成から連合への統合という大筋の動きが教科書的に把握できる。けれども非正規雇用が拡大し続けている現状に労組が歯止めをかけられないどころか、ある種共犯的にその状況を作り上げたという自覚は感じられない。2022/01/20