出版社内容情報
沖縄の近・現代史を憲法を軸にして、日本の憲法から沖縄の現にある姿を、また、沖縄から憲法のあるべき形を、歴史をとおして問う。
内容説明
沖縄の近・現代史から日本国憲法の現在とあり方を問う。沖縄に日本国憲法のあるべきかたちを実現することこそが、日本国憲法を真に活かす道であることを沖縄の近・現代史を深く分析することを通じて解き明かす。
目次
憲法史における沖縄―日本国憲法制定過程からの排除
第1部 戦前の沖縄憲法史(沖縄と明治憲法;字宜野湾―ひとつの村の民衆史;宮古島人頭税廃止運動の成功と請願権;「八重山共和国」構想のあとがき―石垣史が放つ光彩)
第2部 米軍占領期の憲法のあり方(沖縄戦後占領最初期の統治機構―「沖縄諮詢会」;占領期の統治機構の変遷―日本国憲法との接点を探りつつ;「裁判移送事件」―琉球政府裁判所による日本国憲法の潜在的適用;奄美群島の日本復帰と沖縄との関係)
第3部 復帰以後の沖縄憲法史(沖縄施政権返還と日本国憲法;復帰後の沖縄と日本国憲法―第1章・第8章における齟齬;沖縄本土復帰以降の人権保障の状況)
抵抗権の本来的機能―沖縄の民衆運動を念頭に
著者等紹介
小林武[コバヤシタケシ]
1941年京都市生まれ。南山大学教授・愛知大学教授を定年退職後、沖縄移住。現在、沖縄大学客員教授、法学博士、弁護士。専攻は憲法学・地方自治法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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