出版社内容情報
取調べによって被疑者から得られた自白を証拠能力につき、学説、実務、アメリカ法の深い研究に基づき、憲法の精神に合致する自白排除法則の構築を試みる。
内容説明
憲法の理想に合致し、違法収集自白と不任意自白を的確に排除することを可能とする、あるべき自白排除法則を解釈論として提示する。
目次
序章 問題の所在(日本の刑事手続における自白の地位―理想と現実;従来の学説・判例の問題点;学説・判例の新たな展開;本書の課題(目的))
第1章 アメリカの自白排除法則(不任意自白の排除法則―自白法則;違法収集自白の排除法則)
第2章 ミランダ・ルールとその課題(自白法則の新展開―ミランダ判決とミランダ・ルール;ミランダ判決以降の判例の展開―ミランダ・ルールの「弱体化」と「強化」;ミランダ・ルールの憲法上の地位―ディカーソン判決;ミランダ・ルールの課題;小括)
第3章 日本の自白排除法則(学説にみる自白排除法則;判例にみる自白排除法則;小括)
第4章 自白排除法則の再構成(競合説の意義と可能性;違法収集証拠排除法則の再構成;自白法則の再構成;小括)
著者等紹介
関口和徳[セキグチカズノリ]
1979年群馬県に生まれる。2003年白鴎大学法学部卒業。2005年北海道大学大学院法学研究科修士課程修了。2008年北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。同年北海道大学大学院法学研究科助教。2009年愛媛大学法文学部専任講師。2012年愛媛大学法文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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