出版社内容情報
世界各国で見られるナショナリズムの現象は、一国に限定されるものでなく、多くが共通して見られるものです。デモクラシーが危機に瀕するなかで、政治指導者の振る舞いの多くが世界共通であり、デモクラシーの危機をさらに悪化させています。このデモクラシーの危機を前に、再生の道をいかに切り開くか。理論的かつ実践的なオルタナティヴを、フランス憲法学者で民主主義論の第一人者が提言します。
内容説明
民主主義とは理念の力である―代表と市場という二つの荒波によって骨抜きにされた民主主義を、「持続的民主主義」の考え方で立て直す。フランス憲法学界の泰斗が提唱するラディカルな民主主義論。
目次
第1部 持続的民主主義の諸原理(政治の原理:分離としての代表;法的原理としての憲法的人民;社会学的原理:諸個人からなる社会)
第2部 持続的民主主義の諸制度(民主主義的普遍性の諸制度;民主主義的熟考の諸制度;民主的統治の諸制度)
著者等紹介
ルソー,ドミニク[ルソー,ドミニク] [Rousseau,Dominique]
1949年ニオール(フランス)生まれ。1979年ポワチエ大学法学部博士課程修了、法学博士。1984年モンペリエ第1大学教授(憲法担当)。2013年から2019年までパリ第1大学(パンテオン=ソルボンヌ大学)教授。現在、同大学名誉教授。主要な研究分野は、憲法訴訟法
山元一[ヤマモトハジメ]
1961年東京生まれ。1992年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科教授(憲法担当)、放送大学客員教授。シアンスポ(パリ政治学院)、パリ第2大学、パリ第1大学等で招聘教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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