出版社内容情報
受刑者の矯正教育、社会復帰を「人間の尊厳」の観点から憲法上の権利として位置付づけるためには、どのような考察が必要となるか。
目次
第1部 わが国におけるこれまでの受刑者の権利に関する議論と刑務所改革(わが国における受刑者の権利の変容―2006年刑事収容施設法の成立;被収容者の通信の自由に対する制限―東京地裁平成21年4月20日判決を中心に)
第2部 カリフォルニア州の刑務所改革(カリフォルニア州の刑務所改革に関する考察―2007年州議会下院法案AB900とその実現)
第3部 刑務所監視体制と受刑者の人権に関する世界標準(カリフォルニア州の刑務所監視体制―2007年の刑務所改革による更生監視委員会(C‐ROB)を含む
カナダにおける受刑者人権保障と連邦刑務所監視体制―矯正捜査局(OCI)の機能を中心に ほか)
第4部 人間の尊厳と受刑者の人権に関する世界標準(受刑者人権に関するアメリカ憲法修正8条の議論の展開と更生プログラムに対する憲法上の権利;大井造船作業場‐松山刑務所構外泊込作業場 50年の歴史とその役割―わが国唯一の開放的処遇施設と社会的包摂 ほか)
著者等紹介
澤登文治[サワノボリブンジ]
平成元(1989)年3月新潟大学大学院法学研究科修士課程公法専攻修了。平成元(1989)年4月東北大学大学院法学研究科公法学専攻(博士後期3年の課程)入学。平成4(1992)年3月同上単位取得退学。平成4(1992)年4月南山大学法学部法律学科講師、法学部法律学科助教授を経て、平成16(2004)年4月南山大学法学部法律学科教授~現在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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