出版社内容情報
一夫一婦制を法文上確定する一方「妾」の文言を明文化せず容認するのはなぜか。日・中・タイの比較法史から読み解く画期的研究。
序
第1節 本研究の意義と目的
第2節 先行研究
(1)日本
(2)中国
(3)タイ
(4)課題
第3節 本書の構成
第4節 資料及び用語
(1)資料
(2)用語
第1章 近代日本における妾
第1節 法文の変遷
(1)民法典――重婚の禁止規定・夫婦の離婚事由規定
(2)刑法典――親属・姦通罪・重婚罪
第2節 判例の状況
第3節 メディアの状況
(1)社会における妾の動向と廃妾論
(2)妾の諸問題に関する法的考察
第4節 小括
第2章 近代中国における妾
第1節 法文の変遷
(1)民法典――重婚の禁止規定・夫婦の離婚事由規定
(2)刑法典――親属・姦通罪・重婚罪
第2節 判例の状況
第3節 メディアの状況
(1)妾の実態と改革意見
(2)妾の問題に関する法的考察
第4節 小括
第3章 近代タイにおける妾
第1節 法文の変遷
(1)民商法典――重婚の禁止規定・夫婦の離婚事由規定
(2)刑法典――親族・姦通罪・重婚罪
第2節 判例の状況
第3節 メディアの状況
(1)一夫多妻制の状況とその批判
(2)妾の諸問題に関する法的考察
第4節 小括
結
第1節 総括
第2節 課題
西田真之[ニシダ マサユキ]
著・文・その他
内容説明
近代期に一夫一婦制を明文化しつつ、夫が正式に婚姻関係を結んでいる妻以外の女性を「妾」として関係を有することを容認する体制がどのようにして構築されたのだろうか。各国の状況に照らして、その一夫一婦容妾制の実態を明らかにした。
目次
第1章 近代日本における妾(法文の変遷(民法典―重婚の禁止規定・夫婦の離婚事由規定;刑法典―親属・姦通罪・重婚罪)
判例の状況
メディアの状況(社会における妾の動向と廃妾論;妾の諸問題に関する法的考察)
小括)
第2章 近代中国における妾
第3章 近代タイにおける妾
著者等紹介
西田真之[ニシダマサユキ]
1984年生まれ。2006年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。2008年東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻修士課程修了。2013年東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程修位取得退学。2014年東京大学・博士(法学)取得。2015年明治学院大学法学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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