出版社内容情報
カメハメハの末裔が創設した先住民のための公益信託。受託者による巨大な富の濫用とその回復への闘いを活写した驚愕の記録。
内容説明
カメハメハの遺産すべてを、ハワイ先住民の子どもたちの良き教育のために―カメハメハ大王の末裔たるひとりの王女の遺志で創設された公益信託。1世紀を経て全米有数の規模となった信託は、富と権力に迷った受託者たちによって徹底的に私物化され、濫用されていった。常夏の楽園を揺さぶり、「パールハーバー以来の事件」とも評された一大スキャンダルの記録。
目次
新生ハワイの王女
禁圧された文化
ハワイ人の顔をした生徒はどこにいる?
湧き出した富、蘇る文化、新たな不満の種
政治色の強まるビショップ遺産信託
思考停止状態の宝くじ勝者
黒く塗り潰された「ブルーリボン委員会」
一人五役
教育信託
行進しかない!〔ほか〕
著者等紹介
キング,サミュエル・P.[キング,サミュエルP.] [King,Samuel P.]
元・米国地区裁判所上席判事(故人)
ロス,ランダル・W.[ロス,ランダルW.] [Roth,Randall W.]
ハワイ大学名誉教授(信託法)
新井誠[アライマコト]
1973年、慶應義塾大学法学部卒業。1979年、法学博士(ミュンヘン大学)。2006年、フンボルト賞受賞。現在、中央大学法学部教授・筑波大学名誉教授・日本成年後見法学会理事長
紺野包子[コンノホウコ]
1979年、東京大学法学部卒業。主要訳書に英国医師協会『イギリス成年後見ハンドブック―能力判定の手引き』(勁草書房、2005年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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