出版社内容情報
医療契約を、患者と医療者の関係を結合して規律するツールとして用い、紛争予防と合理的な解決を図ることを提唱する書。
目次
第1部 医師・患者関係の契約法による統一的理解(医師民事責任の構造と立証責任;結果予見義務と不安感説―東大梅毒輸血事件;医療水準論に基づく判断―当直医の医療水準)
第2部 医療過誤特有の損害論(自己決定権―エホバの証人輸血事件;機会喪失論と相当程度の可能性;医療水準に適合した医療を受ける利益―大淀病院事件;適切な治療を受ける期待権;治療の選択肢を熟慮する機会;医療契約上の債務不履行と慰謝料;医師の患者に対する言動による人格権侵害)
第3部 医療訴訟の理論と実務(医療過誤における請求権競合―順位付き併合;診療ガイドラインと裁判規範;診療ガイドラインと因果関係判断・既判力の関係―脳脊髄液減少症;カンファレンス尋問―複数専門家による口頭での知見提供)
著者等紹介
平野哲郎[ヒラノテツロウ]
1969年埼玉県生まれ。1992年東京大学法学部卒業。1994年裁判官として、横浜・札幌・大阪に勤務(~2002年)。1997年米国ワシントン州立大学ロースクール客員研究員(~1998年)。2002年龍谷大学法学部・法科大学院准教授。2012年同教授、弁護士登録(大阪弁護士会)。2014年立命館大学法学部教授。2017年立命館大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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