未決拘禁とその代替処分

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  • サイズ A5判/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535522640
  • NDC分類 327.62
  • Cコード C3032

出版社内容情報

日本における未決拘禁の問題を、フランスと比較しながら実態と理論の両面を分析し、これに替わる処分の在り方を析出する。

序章 人身の自由と司法制度
 第1節 司法の利益のための権利制約の理論的根拠
 第2節 比例原則と人身の自由
 第3節 本書における分析視覚
 第4節 本書の構成とその狙い

第1章 我が国における未決拘禁制度
 第1節 近代的司法制度の導入と未決拘禁制度
 第2節 現行刑事訴訟法における未決拘禁制度
 第3節 逮捕制度および勾留・保釈制度の現在の運用実態

第2章 国際人権法から見た未決拘禁
 第1節 刑事司法と国際人権法概観
 第2節 自由権規約における未決拘禁規制
 第3節 拷問禁止条約と未決拘禁
 第4節 ヨーロッパ人権条約と未決拘禁
 第5節 その他の国際準則による規制
 第6節 国際人権法に適合する制度のあり方

第3章 フランスの未決拘禁制度とその代替処分
 第1節 フランスの未決拘禁制度の概要
 第2節 フランスの未決拘禁制度改革の軌跡
 第3節 フランスの未決拘禁制度の現在
 第4節 フランス法からの示唆

第4章 わが国における未決拘禁制度の改革課題
 第1節 逮捕、勾留・保釈の現状から見た改革課題
 第2節 法制審議会特別部会における代替処分導入をめぐる議論

終章 未決拘禁制度改革試案
 第1節 被疑者の勾留に関する規定
 第2節 被告人の勾留に関する規定
 第3節 未決拘禁に対する代償措置

水谷規男[ミズタニ ノリオ]
大阪大学大学院高等司法研究科教授

目次

序章 人身の自由と司法制度
第1章 わが国における未決拘禁制度―その歴史と現在
第2章 国際人権法から見た未決拘禁
第3章 フランスの未決拘禁制度とその代替処分
第4章 わが国における未決拘禁制度の改革課題
終章 未決拘禁制度改革試案

著者等紹介

水谷規男[ミズタニノリオ]
1962年2月25日三重県桑名市生まれ。1984年3月大阪大学法学部卒業。1986年3月一橋大学大学院法学研究科修士課程修了。1989年3月一橋大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。1990年4月三重短期大学法経科講師(1992年4月同助教授)。1997年4月愛知学院大学法学部助教授(2001年4月同教授)。2004年4月大阪大学大学院高等司法研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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火曜日

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国際人権委とかから怒られても代用監獄や人質司法がなくならないのは単に日本が悪い子だからではない。明治維新でモデルにしたフランス法は、予審制度ーー捕まえたらとにかくめっちゃ取り調べ続ける制度を含んでいた。その後日本はドイツ法やアメリカ法を取り入れて体系を魔改造したが施設や運営は「めっちゃ取り調べたい」に適して定着してしまい、根源的欲求「めっちゃ取り調べたい」は出自を忘れられて残り、さて収容状況改善が喫緊の課題となり2005-7年被収容者処遇法成立時、議論が深まるかと思いきや皮層的改善に留まってしまい…2023/03/27

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