出版社内容情報
行政と司法が未分化だった古代ローマの特徴的な争訟制度に焦点を当て、その具体的な運用と目的を考察する、貴重な法制史研究。
第一章 古代ローマ特示命令研究動向
1.1. 序論・本章の位置付け
1.2. 古代ローマ法における特示命令
1.3. 特示命令研究の諸動向概観
1.4. 行政を巡る法制史としての特示命令研究の一潮流
1.5. 小括
第二章「ルーケリア碑文」に見る共和政中期ローマ世界における宗教法制の一断面
2.0. はじめに
2.1.「ルーケリア碑文」試訳
2.2. 研究史素描
2.3. 分析と考察
2.4. 小括
第三章 古代ローマ特示命令行政
3.0. 問題設定
3.1. 道路行政
3.2. 特示命令による行政
第四章 古代ローマにおける相続法制と遺言提示特示命令
4.0. 問題設定
4.1.「文書提示に関する特示命令」――Ulp. D.43,5,3,14の史料文言分析
4.2. 訴訟ないし手続法を巡る先行研究との関連
4.3. 史料の再検討と古代ローマ裁判制度研究
4.4. 混乱した議論状況
4.5. 結語
佐々木健[ササキ タケシ]
京都大学大学院法学研究科准教授
目次
第1章 序論:古代ローマ特示命令研究動向(古代ローマ法における特示命令;特示命令研究の諸動向概観;行政を巡る法制史としての特示命令研究の一潮流;小括)
第2章 「ルーケリア碑文」に見る共和政中期ローマ世界における宗教法制の一断面(「ルーケリア碑文」試訳;研究史素描;分析と考察;小括)
第3章 古代ローマ特示命令行政(道路行政;特示命令による行政)
第4章 古代ローマにおける相続法制と遺言提示特示命令(「文書提示に関する特示命令」―Ulp.D.43,5,3,14の史料文言分析;訴訟ないし手続法を巡る先行研究との関連;史料の再検討と古代ローマ裁判制度研究;混乱した議論状況;結語)
著者等紹介
佐々木健[ササキタケシ]
1978年滋賀県生まれ。2001年京都大学法学部卒業。その後、京都大学大学院法学研究科博士後期課程、同助手・助教を経て、2008年より京都大学大学院法学研究科准教授(現職)。この間、2009年より2011年まで、ローマ(ラ・サピエンツァ)大学法学部(ローマ法・東地中海法研究所)客員研究員として在外研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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