出版社内容情報
障害者雇用促進法が義務づける「合理的配慮」の実質と可能性を、日米の法制度、判例等から明らかにし、「平等」概念の未来を拓く。
序章 問題の所在
第1章 アメリカ
第2章 日 本
第3章 障害者雇用と合理的配慮の可能性
終章 今後の課題
長谷川珠子[ハセガワ タマコ]
著・文・その他
内容説明
「障がい」と「働くこと」と「平等」を結ぶ法。交錯する雇用義務、合理的配慮、福祉的就労の関係を解き明かす最先端の研究書。
目次
序章 問題の所在(本書の問題関心と目的;諸外国の状況;本書の構成)
第1章 アメリカ(歴史的背景;雇用差別禁止法―1964年公民権法第7編を中心に;障害をもつアメリカ人法(ADA)
差別禁止アプローチの限界と可能性)
第2章 日本(障害者雇用政策の歴史的経緯;雇用アプローチ―障害者雇用促進法を中心に;福祉的就労アプローチ―障害者総合支援法を中心に;日本における障害者雇用・就労政策の課題)
第3章 障害者雇用と合理的配慮の可能性(アメリカにおける議論;障害者差別と合理的配慮をめぐる論点;差別禁止法の限界を補うもの)
終章 今後の課題(差別禁止アプローチの実効性を高める方法;雇用義務アプローチと差別禁止アプローチの融合;合理的配慮概念の発展可能性)
著者等紹介
長谷川珠子[ハセガワタマコ]
1977年兵庫県加古川市に生まれる。2000年東北大学法学部卒業。2005年東北大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)取得。2005年東京大学大学院法学政治学研究科・日本学術振興会特別研究員(PD)。2008年内閣府政策統括官(共生社会政策担当)付参事官(障害者施策担当)付上席政策調査員。2010年高齢・障害・求職人雇用支援機構障害者職業総合センター研究員等を経て、2011年福島大学行政政策学類准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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