出版社内容情報
韓国から「建国勲章」を与えられた唯一の日本人、弁護士布施辰治待望の評伝。綿密な考証に四半世紀を費やして、遂に完成。
序 折々の布施辰治
1 救世の志の時期(一八八〇~一九〇二年)
第一章 幼少年時代
第二章 哲学徒志望から法律学徒に
2 人道主義の時期(一九〇二~一二年)
第一章 血気盛んな青年弁護士の登場
第二章 人道の弁護士へ
3 反権力意識の時期(一九一二~二二年)
第一章 「時代閉塞」の社会を生きる
第二章 大正デモクラシー運動への灯を点す
第三章 大正デモクラシー運動の高揚とともに
第四章 「自己革命の告白」(一九二〇年)
第五章 新たな地平へ
4 階級意識の時期(一九二二~三三年)
第一章 関東大地震の灰燼の中で
第二章 被抑圧異民族との友情・連帯の深化―国内―
第三章 被抑圧異民族との友情・連帯の深化―朝鮮・台湾―
第四章 「共同戦線の成立」のために
第五章 治安維持法の嵐に抗う
第六章 受難相次ぐ―発禁・弁護士除名・入獄―
5 暗中模索の時期(一九三三~四五年)
第一章 払暁の受難―日本労農弁護士団事件に連座する―
第二章 冬を凌ぐ「人道の戦士」
第三章 苦悩する布施辰治―光と影の間で―
6 復活・新生の時期(一九四五~五三年)
第一章 日本敗戦、再び民衆の前に
第二章 新憲法・戦後民主主義とともに
第三章 「死すべくんば民衆のために」
布施辰治事績小史【付 著作一覧】
【著者紹介】
名古屋市立大学名誉教授
内容説明
自省のなかに生涯を貫いた人道の弁護士・社会運動家、布施辰治の壮絶な生涯。
目次
1 救世の志の時期(一八八〇~一九〇二年)
2 人道主義の時期(一九〇二~一二年)
3 反権力意識の時期(一九一二~二二年)
4 階級意識の時期(一九二二~三三年)
5 暗中模索の時期(一九三三~四五年)
6 復活・新生の時期(一九四五~五三年)
著者等紹介
森正[モリタダシ]
1942年3月、和歌山県新宮市に生まれる。中央大学法学部をへて名古屋大学大学院法学研究科博士課程中途退学。名古屋市立女子短期大学、名古屋市立大学に勤務する。現在、名古屋市立大学名誉教授。憲法学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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