内容説明
薬害事件の実務における過失概念と欠陥概念の連関を実務の実態を踏まえて理論面から検証。今後のわが国における実務の改善に資するとともに、製造物責任における欠陥概念、とりわけ指示・警告上の欠陥概念を理論的に再検討する。
目次
第1編 薬害HIV訴訟の総合的検討(薬害HIV訴訟の概要;薬害HIV訴訟の法的問題点 ほか)
第2編 薬害肝炎訴訟の概要と「因果関係」(薬害肝炎訴訟の概要;薬害肝炎訴訟の因果関係)
第3編 薬害過失の帰責構造―薬害肝炎事件、薬害イレッサ事件等を素材に(薬害訴訟における製薬会社の過失に関する判例・学説の展開;薬害C型肝炎訴訟と過失理論 ほか)
補論 イレッサ最高裁判決について(イレッサ最高裁判決の概要;最高裁判決の論旨 ほか)
著者等紹介
塩野隆史[シオノタカシ]
1961年生大阪生。大阪大学法学部卒業。1988年弁護士登録(大阪弁護士会)。京都大学大学院法学研究科修士課程、同博士後期課程修了。現在、弁護士、大阪大学法科大学院客員教授、京都大学博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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