内容説明
憲法解釈学に起こっている“地殻変動”とは何か。「憲法上の権利」論とその論証方法論たる「三段階審査」、そして「新司法試験」。これらはプレート・テクトニクス上の大変動を起こすのか?憲法解釈学と裁判実務にもたらす「何か」を解明する。
目次
第1部 憲法的論証の型(パターンと基本形―自由権判例の論証(その1):法令審査
パターンと基本形―自由権判例の論証(その2):処分審査 ほか)
第2部 自由権以外の権利と論証の型(法の下の平等;生存権 ほか)
第3部 重要論点補遺(表現の自由をめぐる二分論―「間接的・付随的制約」論、内容規制・内容中立規制二分論を中心に;情報をめぐる権利と制度 ほか)
第4部 憲法訴訟の重要論点(司法権の概念;法律上の争訟 ほか)
著者等紹介
駒村圭吾[コマムラケイゴ]
1960年東京生まれ。1984年慶應義塾大学法学部法律学科卒業。白鴎大学教授、慶應義塾大学法学部・同大学院法務研究科助教授を経て、2005年に同教授。2008~2009年プリンストン大学研究員、2009~2010年ハーバード大学研究員。その後、慶應義塾高等学校校長を兼任(2012~2013年)し、2013年現在、慶應義塾常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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青汁マンDX
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憲法的論証の構造がよく分かっていないと感じていたので買ってみた。昨今のトレンドである三段階審査と芦部先生の基準論を架橋するような内容になっている(と思う)。一通り判例教科書を読み、自分の頭で憲法的論証を考えた上で取り組めば、色々と得るものがあるだろう。ただ、時々何を言っているのかよく分からない部分があった。本か僕の頭、どちらかが悪いのだろう。2014/03/17
Ra
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芦部と三段階審査を結ぶ本。やや体系性に網羅性に欠けるため解りづらいところもあるが、判例の内在的批判には優れてると思った。2018/02/28