内容説明
危機に立つメディアの自由を検証する。NHK番組改変事件で明るみに出たように、メディアの自己規制、事実上の検閲は表現の自由に背馳するかたちで深刻化している。ネット化が進むなかで、市民のアクセス、公平原則、反論権、取材源秘匿等を位置づけながら、メディアが社会的責任を果たす方途を探究する。
目次
第1部 メディアの自由とは何か(表現の自由とメディアをめぐって―考える手がかりとして;英国におけるプレスの検閲―プレス規制再考)
第2部 表現の自由とメディアをめぐる論点(インターネットにおける人権侵害の救済―反論権を中心に;日米の新聞にみる情報源をめぐる課題;「暴力的ゲーム」の規制と表現の自由―有害表現規制におけるカテゴリー審査と利益衡量;青少年保護と表現規制に関する一考察―韓国の青少年保護法を中心に;裁判員裁判における取材・報道の制約とメディアの役割;テレビ番組制作現場の構造と自由―「現場の自由」の視点から)
著者等紹介
田島泰彦[タジマヤスヒコ]
1952年埼玉県生まれ。上智大学法学部卒業。早稲田大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。神奈川大学短期大学部教授を経て、1999年4月より上智大学文学部新聞学科教授。専門は憲法、情報メディア法。毎日新聞社「開かれた新聞」委員会委員、放送と人権等権利に関する委員会委員なども歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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