共和制憲法原理のなかの大統領中心主義―ペルーにおけるその限界と可能性

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  • サイズ A5判/ページ数 227p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535519237
  • NDC分類 323.68
  • Cコード C3032

内容説明

近代憲法の世界的展開を踏まえつつ、大統領中心主義の統治の限界と可能性から、共和制憲法原理の歴史的意義を比較憲法の手法で説き明かす本書には、日本の憲法理論の原点を問う多くの示唆も含まれている。

目次

序章 大統領制をめぐる比較憲法学の前提(比較憲法学におけるラテンアメリカの位相;近代憲法原理における大統領制の意義;ラテンアメリカ型大統領制の現段階;本書の課題と方法)
第1章 ペルー独立期の独裁と共和国大統領の意義(独立をめぐる独裁と共和制の相克;「議会独裁」と「共和国大統領」の誕生;「共和国大統領」の歴史的意味)
第2章 自由主義時代の2つの憲法と大統領中心主義(超憲法的措置と1920年憲法の制定;1933年憲法における大統領中心主義の抑制思想)
第3章 「新」自由主義時代の2つの憲法と大統領中心主義(1979年憲法と危機的国家状況;1993年憲法における統治経済体制の転換;立法・司法領域における「フジモリ再選政治」の展開)
終章 「共和国大統領中心主義」の限界と可能性(大統領中心主義にとっての共和制原理;国家間権力格差構造と大統領中心主義;「国民主権の実質化」と「共和国大統領中心主義」の可能性;比較憲法学からみた「天皇制国民主権」の課題―「血による結合」から「地による結合」へ)

著者等紹介

川畑博昭[カワバタヒロアキ]
1970年鹿児島県生まれ。1996年愛知県立大学外国語学部卒業。1998年~1999年ペルー・カトリカ大学大学院法学研究科憲法学専攻在籍。2005年名古屋大学大学院法学研究科博士課程(後期課程)満了退学。2006年博士(法学・名古屋大学)。1991年~1993年在ペルー日本国大使館派遣員。1997年~1999年同専門調査員。2005年10月愛知県立大学文学部専任講師。2007年10月同准教授(2009年度より日本文化学部に改称し、現在に至る)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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