内容説明
正当な「弁護士の法律相談」が裁かれてはならない。依頼者の法律相談に親身に応じた弁護士がなぜ、強制執行妨害で起訴されなければならないのか。この事件は、日本の弁護士全体に対する挑戦である。市民のために闘い続ける安田好弘弁護士。この裁判は、正義とはなにかをわたしたちに問うている。
目次
第1章 弁護士業務と刑事責任(弁護士の法律相談と刑事責任;事件の概要と経緯;座談会「強制執行妨害罪の弁護士業務への適用をめぐって」)
第2章 大阪集会―強制執行妨害罪と弁護士業務(安田弁護士事件―裁判の経緯とその意義;安田弁護士事件のビジネスモデル―その適法性について;安田事件とは何か―「壮大な妥協判決」に思う;弁護士業務と強制執行妨害(免脱)幇助罪)
著者等紹介
金子武嗣[カネコタケシ]
1948年、富山県生まれ。1971年早稲田大学法学部卒業、同年司法修習生(25期)を経て、1973年弁護士登録(大阪弁護士会)。大阪弁護士会副会長(平成11年)、大阪弁護士会・近弁連・日弁連の各人権擁護委員長、日弁連死刑問題提言実行委員会委員長(2002~04年)を務め、現在、日弁連の常務理事・司法修習委員会委員長
石塚伸一[イシズカシンイチ]
1954年東京都生まれ。1978年中央大学法学部卒業、1984年同大学大学院博士課程後期法学研究科刑事法専攻退学。法学修士(中央大学)、法学博士(九州大学)。北九州大学講師・助教授・教授、龍谷大学法学部教授を経て、同大学法務研究科教授(刑事法学)。龍谷大学矯正・保護研究センター副センター長。弁護士(第二東京弁護士会)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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