内容説明
6名の死者を出した列車暴走事故は、竹内の単独犯行とされた。歓喜に湧く11人の被告達と一人護送車に収容される竹内景助。しかし彼の無実を示すこれだけの証拠がある。それらに目をふさいで竹内を獄死させたものは、検察官・裁判官、そして報道であった。また弁護人の罪も忘れ去るわけにはいかない。
目次
プロローグ 事件発生から六〇年目を前にして
第1章 事件発生と当時の社会情勢
第2章 新聞報道に現れた捜査の動き
第3章 法廷内外での熾烈な闘いと竹内の孤立
第4章 竹内の人柄・生い立ちと日常生活
第5章 竹内の“自白”とその信用性
第6章 一審裁判所の判断とその問題点
第7章 高裁・最高裁の判断とその問題点
第8章 再審申立てと確定判決の不合理性
エピローグ 六〇年の歳月を越えて
三鷹事件/竹内景助関係年表
著者等紹介
高見澤昭治[タカミザワショウジ]
弁護士/高見澤法律事務所。1942年、東京で生まれ、信州で育つ。早稲田大学法学部大学院修士課程修了。日本評論社に入社し、法学セミナーの編集などを担当。1972年司法試験に合格。最高裁で20年ぶりといわれた破棄自判無罪を贓物故買事件で、さらに現住建造物放火事件で無罪を勝ち取るなど刑事事件も多く手がけ、再審請求事件では名張毒ぶどう酒事件に参加。この間、国や自治体、病院などを相手にした事件に多数の弁護士と弁護団を組んで取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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