内容説明
フランス刑事司法の近年の改革動向、陪審や私訴原告人などの主体と手続問題を緻密に分析。その「フランス刑事司法の」実像を歴史的観点も踏まえて明らかにし、日本の刑事司法改革への示唆を提供する。
目次
フランス刑事法と日本
第1部 フランス刑事司法改革―20年の歩み(「刑事司法と人権委員会」報告書(1990年)の意義と波紋
2つの「改革」法(1993年)から「刑事訴訟効率化法」(1999年)まで
「無罪の推定」法(2000年)と「ペルベン2」法(2004年)
ウトゥロ事件と2007年3月5火法
サルコジ改革の挫折と中間総括)
第2部 フランス刑事司法を構成するもの(予審の沿革と今日的課題;フランス型陪審の歴史と現在;検察官の地位と役割;刑事弁護人の役割と防御権;被害者の保護と参加)
第3部 フランス刑事司法の沿革とプロセス(警察の初動捜査と予審の捜査;盗聴捜査―手続法定原則と現状;未決拘禁法制とその規則;私訴権の現状と課題;陪審―重罪公判の課題;再審―誤判九歳制度への道程)
著者等紹介
白取祐司[シラトリユウジ]
1952年札幌市に生まれる。1977年北海道大学法学部卒業。1979年北海道大学大学院修士課程修了。1981年司法修習修了(第33期)。1984年北海道大学大学院博士課程修了(法学博士)。現在、北海道大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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