内容説明
音楽文化と著作権法の発展を支えてきた著作権管理スキームの全体像。
目次
はじめに―音楽文化とJASRAC
第1章 JASRAC誕生の経緯と法的環境
第2章 JASRACが管理する権利
第3章 JASRACへの音楽著作権の信託
第4章 JASRACの音楽著作権管理
第5章 著作権侵害とJASRACの対応―司法救済による権利の実効性確保
第6章 国際条約と日本国著作権法
第7章 音楽産業とその関係者―著作隣接権とは
第8章 著作権をめぐる今日的課題―著作権制度を抜本的に見直す必要性と文化政策
著者等紹介
紋谷暢男[モンヤノブオ]
成蹊大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田氏
20
これくらい読んでおかないとJASRACについてとやかく言う土俵に上がってすらいない、とまで言われていた、音楽著作権法理の入門書。多少なり音楽に携わっている身でもあるので読んでみる。入門といっても一応専門書なので、対抗とか善管注意義務とか、基礎的な用語くらいはわかっていないと読めない部分があるかもしれない。2009年の発行――MYUTA事件などがまだ新鮮なトピックだった頃である――なので、特にデジタル周りなど少々古くなってしまった感もあるが、土台の法理を学ぶためならまだ用に足りていると思う。各章ごとに(続)2020/04/28