国際社会における法と力

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  • サイズ A5判/ページ数 282p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535516304
  • NDC分類 329
  • Cコード C3041

内容説明

9・11事件、米国の「帝国」化、20世紀末から顕在化した深刻な宗教的対立の諸事件などの同時代的現象を読み解き、その問題性をあぶり出しつつ、こうした具体的諸問題に内包する「法と力」の多面的側面を国際社会の文脈において検討する。

目次

第1章 国際法と力、国際法の力(国際社会における法と力の絡み合い;「知の力」と国際法;結びにかえて―国際法の正統性と国際的・民際的・文際的視点)
第2章 国際法学における「力(power)」―「力」概念の重層性とその理論的影響に関する覚書(諸方法論における「力」の位置づけ;「力」概念の整理;国際法体系への理論的影響)
第3章 イデオロギーとしての「国際共同体」(国際法学による「国際共同体」分析の限界;「国際共同体」の歴史的位置づけ;「国際共同体」の機能)
第4章 国際秩序における国際裁判の役割―E.H.カーとH.ローターパクトの対話は可能か(理想主義者の雄大な構想;現実主義者の危機意識と批判;国際裁判をめぐる国際関係論と国際法学の対話の展開)
第5章 重層的な国際秩序観における法と力―「モンロー・ドクトリン」の思想的伝統の再検討(普遍的国際社会と国際秩序の多様性;モンロー・ドクトリンとは何か;「モンロー体制」という国際秩序観;モンロー・ドクトリンの進展;おわりに―「重層的」な国際秩序観の意義)

著者等紹介

大沼保昭[オオヌマヤスアキ]
山形県生まれ。東京大学法学部卒。博士(法学)。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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