内容説明
近代刑法の原則を根底から変える可能性を持つ「危険運転致死傷罪」。それ自体の合理性と科学性を本格的かつ批判的に検討。
目次
第1部 総論(道路交通政策の展開と危険運転致死傷罪;刑事法における被害者の位置づけ―危険運転致死傷罪を契機に;危険運転致死傷罪施行をめぐる状況に関する社会学的一考察―社会学的リスク研究を手がかりとして ほか)
第2部 刑法・刑事訴訟法上の諸問題(危険運転致死傷罪の解釈;危険運転致死傷罪における危険概念;危険運転致死傷罪における主観的要件 ほか)
第3部 刑事政策・交通政策上の課題(危険運転致死傷罪の量刑;危険運転致死傷罪と交通事犯者の処遇;危険運転致死傷罪施行・道路交通法一部改正と関係する交通統計の概観と検討―事故抑止効果との関連から ほか)