水俣病裁判全史〈第3巻〉被害・世論編

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  • サイズ A5判/ページ数 694p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784535511323
  • NDC分類 519.12
  • Cコード C3032

内容説明

本巻は、被害・世論編に当てられている。水俣病被害者の権利の救済は、被害者自らの闘いとそれを支えた支援者や世論の支持によってようやく可能となったが、支援者の中でも、生身の被害者に接しそのままの姿を見ようとした医学の現場と、ねばり強い裁判闘争を続けた弁護士の活動が特筆されるべきだと思われるが、巻頭にはその両方からの論文が掲載されている。本巻に収録される重要資料としては、水俣病を狭い病像に押し込んで被害者救済を困難に陥れた水俣病認定の医学とそれを本来の水俣病医学に戻そうとするために展開された調査研究活動や法廷の証言、そして、現実に実施されてきた医療救済などに関する資料が掲載され、さらに、「泣き声が消えた」、「どん底に落ちた一家」に始まる被害者本人の証言が掲載されている。最後に、運動面に関する社会的資料として、弁護士会、政党、支援団体、日本環境会議などの水俣病被害者救済のための活動資料が収録されている。

目次

研究(医師団が確立した水俣病診断基準;水俣病裁判と弁護士の役割)
資料(水俣病の病像論;被害者の証言;社会的資料(水俣病全国連関連以外のもの))