感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
20
性を3つの要素で考えるという論考がおもしろかったです。①「カラダの性(生物学的な性)」、②「ココロの性(性自認)、③「スキになる性(性指向)」。暫定的には3×3×3=27通りの”性別”が生じることになります、とのこと。たとえば、カラダは男性、ココロは女性、スキになるのは女性という組み合わせや、カラダもココロもスキになるのも女性、など。ふーん。2014/05/12
おおにし
10
ここに登場する思春期の悩みは、自分が思春期だった頃にもあったのだろうか。少なくともケータイ依存はなかった。いじめも引きこもりもあったけど、若者の自殺は今より少なかったし、リストカットという言葉は当時知らなかった。LGBTという言葉もなかったが、「薔薇族」は本屋でよく立ち読みしていた。ゲイの世界にとても興味が合ったのは事実(興味だけで終わったけど…)。思春期の頃の私と今思春期の若者たちとでは隔世の感あり。もし今私が思春期を迎えていたら、確実に"悩み以上、病気未満"の仲間入りしていただろうね。2014/09/03
ひゆり
0
統合失調症がもとで不登校となった生徒のケーススタディや、いじめがもとで人間不信になったという話など、勉強になる反面、共感して切なくなってしまったりもした。特にまじめにやることが親に気持ちを隠すこと、荒れているように見えてもそれは抑圧した感情の表出なのであって、もとのいい子に戻って、というのは、得始めた自分を捨てろと言って自分を否定してくるようなものだったという記述には、ぐさっときた。