出版社内容情報
溢れる情報を抽象し、一連の流れを読み、矛盾を見抜く。物事の本質をつかめる世界的マルクス学者の思考法。
的場昭弘[マトバアキヒロ]
著・文・その他
内容説明
世界の本質をつかむリテラシーとしての抽象化+弁証法+レトリック+唯物論。日本を代表するマルクス学者の「知の作法」。
目次
第1部(何が“世界の本質をつかむ”ことを妨げているのか?)
第2部(抽象化する力で世界史を読み解く;弁証法で現代世界を読み解く;レトリックで古典を読み解く;人間は何者にもなりえるが、何者にも左右されない;“世界の本質をつかむ”ためのテーゼ)
著者等紹介
的場昭弘[マトバアキヒロ]
1952年宮崎市生まれ。神奈川大学教授。同大国際センター所長。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。専門は社会思想史、マルクス経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ATS
11
☆☆☆1/4ほど読んでやめました。私には筆者が何を伝えたいのかいまひとつ理解できなかった。これタイトルが悪いように思う。全然内容と合ってない。筆者もくどくど書いていて要領を得ない。途中で愚痴みたいなのも入ってくる。大学の先生ならもう少しうまく書いてほしい。内容はわかるから単に文章(構成)が下手なんだと思う。こんなん授業でされたら学生もつまらなくてスマホいじるだろうなと笑2018/09/08
紫の煙
10
タイトルから想像した内容ではなかった。まさに大学で講義を受けているかの様である。顰に倣う?初めて見る言葉。この先生も書いているように、人文科学系の学問は実践的な社会では不要の如く言われているが、人間のこと、世の中のことを深く理解するには必要だと思う。2018/07/22
masabi
9
【概要】抽象化を駆使した例としてマルクスを引き合いに出し、その背景を解説し、また現代社会を批判する。【感想】抽象化のノウハウを期待したが肩透かしを食らった。だが、マルクスの著作の読解や解釈の読書、痛烈なレトリックの読み解きは刺激的だった。当然ながら著作が書かれた時代背景やマルクスの問題意識は同時代人には共有されていても、後代では異なる。そのギャップを埋めるのが想像力なり教養なりになる。2023/04/19
YUJIRO
3
情報は受け取る人の(精神)状態が重要になる。ただ受動的に受け入れるだけでなく、情報(環境)と能動的に関わる、解釈を通じて本質を探ろうとする姿勢が大切2019/12/24
代理
3
話も文章もとっちらかっていて心配に成る。『トリーアの社会史』のほうが面白そう。テレビとはいえ自分が携わった仕事を「本当は正しくない」「信じないでください」という人が書いた本を真面目に読む気にはなれないが。2019/03/24